Flutter

【Flutter】FutureBuilderで非同期にWidgetを生成する

ここ最近、Flutterでアプリを作ってきてある程度の知識がたまってきたので、徐々にこちらでもアウトプットしていこうと思います。

アプリの機能が複雑になってくると、外部との通信や重たい処理の終了を待ってからWidgetを生成したいときがあります。そんなときはFutureBuilderという仕組みを使うと簡単に非同期でWidgetが生成できます。

FutureBuilderの使い方

FutureBuilderはその名の通り、「Future = 非同期処理」の結果を受けてWidgetをビルドする仕組みです。使い方としては、終了を待ちたい処理をfutureに、その結果を受けて実際にWidgetを生成する処理をbuilderに定義します。構文的には以下のような形です。

FutureBuilder(
  future: <何らかの非同期処理>,
  builder: (BuildContext context, AsyncSnapshot snapshot) {
    if (snapshot.hasData) {
      <処理終了後のWidget生成処理>
    } else {
      <処理中のWidget生成処理>
    }
  },
)

これだけだとよく分からないので、もう少し詳細に解説します。

builderについて

builderに指定する処理の中でWidgetを生成するわけですが、その処理はBuildContextAsyncSnapshotの2つを引数に持つ必要があります。

この内、AsyncSnapshotfutureで指定した非同期処理の結果が詰め込まれるため、このデータを使ってWidgetを生成します。

非同期処理の状態を見る

futureに指定する処理は非同期なので、Widgetツリーの構築時点で処理が終了しているかどうか分かりません。FutureBuilderの場合、指定した非同期処理が終了したかどうかはAsyncSnapshothasDataというメンバで判断することができます

これがtrueであれば終了(=データがある)状態、falseであれば処理待ち(=データがない)状態になります。

非同期処理の結果を取り出す

hasDatatrueであれば、AsyncSnapshotdataメンバを使って処理の結果を受け取ることができます。あとはそのデータを使ってWidgetを生成してあげればOKです。

注意ポイント

true/falseどちらの状態に対してもWidgetを生成する必要があるので、falseなら処理中表示だったり空Containerを作るなどの対応が必要になります。

まとめ

FutureBuilderを使えば、簡単に非同期でWidgetを生成することができます。非同期処理の待ち合わせをフレームワーク内で解決してくれるのは嬉しい限りです。

FutureBuilderはあくまでも、Widgetツリーの生成時に1回だけWidgetを生成する仕組みになります。一度Widgetツリーを構築したあとで、ピンポイントで動的にWidgetを再生成したいときはStreamBuilderという別の仕組みを使うことになりますが、それはまた別の記事で紹介したいと思います。

ではでは

参考

FutureBuilder class - widgets library - Dart API - Flutter API

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とある会社でソフトウェアエンジニアをしています。技術的な備忘録を中心にまとめてます。ネタがあれば日記も書きます。

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