最近覚えたLinuxの便利ワザについて備忘録です。
コマンドラインでLinuxの操作をする場合、コマンドを順に実行して作業を進めていくわけですが、人によっては定型文化している作業もあるのではないでしょうか?
私の場合、「ディレクトリを作ってそこに移動する」なんていう操作がまさにそれで、以下のようにmkdirとcdコマンドで済ませていました。
$ cd test
しかし、何回かこの操作をしているうちに「毎回2つコマンド叩くの面倒くさい…」と思いはじめたので、独自コマンドを定義する方法を調べてみることにしました。
aliasで解決?
まずはじめにやってみたのがaliasを使う方法です。aliasとは「コマンドに別名をつける」というイメージです。
実際に、以下のようにすると「ディレクトリを作ってそこに移動する」を1つのコマンドで定義できます。今回はmcdirという名前で定義してみました。
/home/corgi
$ alias mcdir='mkdir test && cd test'
$ mcdir
$ pwd
/home/corgi/test ← testの作成+移動ができた
これで解決か!と思いきや、これには大きな弱点が…。見て分かるように、この方法だとディレクトリ名を指定できません。必ず「test」という名前でディレクトリができてしまいます。
私が求めているのは「ディレクトリ名を指定して作成+移動」なので、aliasではちょっと無理そう(´・ω・)
関数定義で解決!
引数を指定したコマンドを定義する場合、aliasではなく関数定義を使えばOKだということがわかりました。
今回の場合、関数定義でコマンドを定義するとこんな感じになります。
/home/corgi
$ mcdir()
> {
> mkdir $1 && cd $1
> }
$ mcdir test
$ pwd
/home/corgi/test ← testの作成+移動ができた
さきほどのaliasと違って、シェルスクリプトのような形でコマンドを定義することができます。なんとかこれでやりたいことが実現できました(・∀・)
永続化も忘れずに
aliasまたは関数定義で定義したコマンドは、あくまでも一時的な定義なので、再起動やログオフによって消えてしまいます。
これらの定義を永続化したい場合は、ホームディレクトリ下の「.bash_profile」に定義をそのまま書いてあげればOKです。
$ source ~/.bash_profile
これで好きなコマンドをいつでも使える形で定義することができました。使いこなせば作業効率アップにもつながるので、積極的に使ってみたいと思います。
ではではノシ