Python プログラミング

Python3でスレッドの終了を待ち合わせる

先日、Python3でマルチスレッド処理を試してみましたが、より実用的に使うためにはスレッドの終了を待ち合わせる処理も必要になります。そこで、今回は「Python3でスレッドの待ち合わせってどうやるの?」ということを調べてみました。

join関数で終了を待機できる

Python3.6.1の公式ドキュメントによると、スレッドの終了はjoin関数を使って待つことができるらしいです。以下、ドキュメントを一部抜粋しながら進めます。

join(timeout=None)
スレッドが終了するまで待機します。 このメソッドは、 join() を呼ばれたスレッドが正常終了あるいは処理されない例外によって終了するか、オプションのタイムアウトが発生するまで、メソッドの呼び出し元のスレッドをブロックします。

つまり、作成したスレッドすべてに対してjoin関数をコールすれば、それらの終了を待つことができそうです。とはいえ、作成したすべてのスレッドを覚えておくのは面倒なので、実際は以下のenumerate関数を使ってスレッドのリストを取得するのが楽そう。

threading.enumerate()
現在、生存中の Thread オブジェクト全てのリストを返します。リストには、デーモンスレッド (daemonic thread)、 current_thread() の生成するダミースレッドオブジェクト、そして主スレッドが入ります。終了したスレッドとまだ開始していないスレッドは入りません。

ここで気をつけないといけないのが、enumerate関数で返るリストにはメインスレッドも入る(上記赤字部分)というところ。メインスレッドからメインスレッド(つまりは同一スレッド)に対してjoin関数をコールすると、デッドロックとなるため例外が発生します。

そこで、以下のmain_thread関数を使ってメインスレッドを取得してあげれば、メインスレッドだけjoin関数のコールを回避できそうです。

threading.main_thread()
main Thread オブジェクトを返します。通常の条件では、メインスレッドはPythonインタプリタが起動したスレッドを指します。

サンプルプログラム

前回のプログラムにスレッドの待ち合わせ処理を追加しました。スレッドのリストからメインスレッドに該当するモノだけを除外し、残りに対してjoin関数で終了を待機しています。

実行してみた結果はこんな感じ。確かにスレッドの終了を待つことができていそうです。

[ryo@python] $ python3 thread_join_test.py
count 0
count 0
...
count 4
count 4
All thread is ended.

ということで待ち合わせ処理が実装できましたが、正直あんまりスマートでないような気もします。ほんとにこれでいいのかな…(´・ω・)

Eventというスレッド間の通信処理の仕組みもあるらしいので、高度なマルチスレッドを実現するにはそっちを使うのが正解そう。ただ、今回のように単に待ち合わせをしたいだけなら、上記のようなサンプルでも事足りる気がします。

そのうち、スレッド間通信にもチャレンジしてみたいですね。

ではではノシ

関連記事

Linux

2020/3/28

SSHで公開鍵認証を設定する方法

これまでに何度かLinuxでサーバーを立てて遊んだりしていますが、毎回忘れてしまうのがSSHの公開鍵認証の設定方法です。一度設定してしまえば頻繁に触るものでもないので、ついつい忘却の彼方へ消えてしまいます(´・ω・`) この先、毎回調べなおすのも面倒なので、これを機に手順をまとめておくことにしました。ちなみに、サーバー(接続される側)がLinuxの想定です。 目次手順1:クライアント側で鍵ペアを作る手順2:サーバーに公開鍵を設定する手順3:SSHサーバーの設定 手順1:クライアント側で鍵ペアを作る まずは ...

この記事を読む

Flutter

2020/3/10

【Flutter】FutureBuilderで非同期にWidgetを生成する

ここ最近、Flutterでアプリを作ってきてある程度の知識がたまってきたので、徐々にこちらでもアウトプットしていこうと思います。 アプリの機能が複雑になってくると、外部との通信や重たい処理の終了を待ってからWidgetを生成したいときがあります。そんなときはFutureBuilderという仕組みを使うと簡単に非同期でWidgetが生成できます。 目次FutureBuilderの使い方builderについて非同期処理の状態を見る非同期処理の結果を取り出すまとめ参考 FutureBuilderの使い方 Fut ...

この記事を読む

日記 自作物

2020/3/7

FlutterでToDoアプリをつくってみた

最近、Flutterを使ったモバイルアプリの開発にハマっているのですが、前回このブログでも紹介した「SaltyStock」というアプリに続き、新しいアプリをリリースしました(・∀・) App Store‎CotoMemo‎CotoMemoはタブ型のToDoアプリです。仕事からプライベートまで、日々のやるべきこと(Coto)を気軽にメモ(Memo)する感覚で整理することができます。【主な機能】・タブによるタスク管理タブ毎にタスク整理ができるので、このアプリ1つで仕事もプライベートもあら... リリースしたの ...

この記事を読む

日記 自作物

2019/12/22

FlutterでiOS/Androidアプリを作ってみた

2019年の密かな目標の1つとして「スマホアプリを作ってリリースする」というのを掲げていたのですが、なんとか年内に達成することができました(・∀・) どうせ作るならiOS/Android両対応がいい!ということで、FlutterというGoogle製のフレームワークを使いました。開発したのは「SaltyStock」というアプリです。長期保有して塩漬け状態になっている株式銘柄を管理するというかなりニッチなアプリです笑。 「個人的にこういうのあったらいいな」というものを作ることができたので、概ね満足です。もし興 ...

この記事を読む

Linux

2020/3/10

Docker + Growiでイントラ向けWikiを立ち上げる

チーム開発をしていくうえで、課題の1つになるのが情報共有です。チームの歴史が長いと経験値は溜まっていきますが、それらが情報として整理されていないとメンバー交代時などに大きなコストが発生します。 そこで、イントラ向けのナレッジベース(Wiki)を探していたところ、Growiという良さげなOSSを見つけたので、お試し環境を立ち上げてみることにしました。手元の環境はUbuntu18.04ですが、Linuxであれば大体同じような手順になると思います。 目次DockerのインストールGrowiの準備接続ポートの変更 ...

この記事を読む

-Python, プログラミング

Copyright© Corgi Lab. ~備忘録のための技術ブログ~ , 2020 All Rights Reserved.