RaspberryPi

vsftpdでRaspberryPiへのファイル転送を楽にする

ラズパイは手軽に遊べてとっても楽しいのですが、ファイル転送に手間がかかるのが玉に瑕です。私の場合、ラズパイにはSSHでアクセスしている都合上、ファイル転送もネットワーク経由でしたいものです。

ファイル転送といえばFTPということで、今回はラズパイにFTPサーバーを立ててファイル転送を楽にしてみたいと思います(・∀・)

vsftpdをインストール

ちょっと調べてみたところ、ラズパイで動くFTPサーバーとしては「vsftpd」が有名みたいです。ということで、apt-getコマンドでサクッとインストールします。

$ sudo apt-get install vsftpd

毎回手動で立ち上げるのも面倒なので、ラズパイの起動時にvsftpdも自動起動するようにしてあげます。サービスの自動起動はsystemctlコマンドで設定できます。

$ sudo systemctl enable vsftpd

一度再起動してみて、vsftpdのサービスが立ち上がっていれば(状態がactiveになっていれば)インストールは完了です。

$ systemctl status vsftpd
vsftpd.service - vsftpd FTP server
Loaded: loaded (/lib/systemd/system/vsftpd.service; enabled)
Active: active (running) since Wed 2017-07-26 22:29:44 JST; 48s ago
Process: 714 ExecStartPre=/bin/mkdir -p /var/run/vsftpd/empty (code=exited, status=0/SUCCESS)
Main PID: 724 (vsftpd)
CGroup: /system.slice/vsftpd.service
mq724 /usr/sbin/vsftpd /etc/vsftpd.conf

FTPクライアントから接続してみる

さっそくFTPで接続してみましょう。適当なFTPクライアント(FFFTPとか)でラズパイのアドレスを指定して接続します。ユーザー名とパスワードはラズパイに普段ログインにしているものでOKです。

以下のように、ラズパイ内のファイルが見えれば接続成功です。

ファイル作成を有効にしておく

これで自由にファイル転送ができるようになったかと思いきや、デフォルトの設定だと「Permission denied」のエラーが出てファイルを作成することができません。そこで、vsftpdの設定を一部変更してあげます。

$ sudo vi /etc/vsftpd.conf

変更する項目は「write_enable」です。デフォルトではコメントアウトされているので、それを外して「write_enable=YES」を有効にしてあげます。変更ができたら、vsftpdを再起動して設定を反映させます。

$ sudo systemctl restart vsftpd

これでファイル作成もできるようになりました(・∀・)

他にも色々な設定があるので、用途や目的に応じてお好みの設定に変更するのが良いと思います。具体的な設定項目はRedhatのオンラインマニュアルが参考になりそう。

ということで、ラズパイのファイル転送にお悩みの方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。SSHと組み合わせれば完全にネットワーク経由でラズパイが操作できるので、とても便利ですよ。

ではではノシ

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Ryo Yoneyama

とある会社でソフトウェアエンジニアをしています。技術的な備忘録を中心にまとめてます。ネタがあれば日記も書きます。

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