RaspberryPi

RaspberryPi2でDockerイメージをビルドしてみる

前回の記事ではラズパイ上でDockerイメージからコンテナを作ってみましたが、今回はDockerイメージそのものをビルドして、オリジナルのDockerイメージを作ってみたいと思います。目標はhttpサーバーのlighttpdを動かせるイメージを作ることにしました。

Dockerfileの準備

Dockerイメージをビルドするには、そのイメージのレシピになるDockerfileを作る必要があります。逆に、Dockerfileさえ作ればそれだけで準備は完了です。

今回作ったDockerfileはこんな感じになりました。このDockerfileの解説は後ほど。

Dockerイメージのビルド

次は、Dockerfileからイメージをビルドします。イメージのビルドには「docker build」コマンドを使います。

今回はカレントディレクトリのDockerfileを使い、「rpi-lighttpd」という名前でイメージをビルドしたいのでこうなります。

ビルドには少し時間がかかるので、のんびり待ちます。ビルド後「docker images」コマンドで確認すると、たしかに「rpi-lighttpd」というイメージが出来ていました。

Dockerイメージの起動

あとは前回と同様、イメージからコンテナを作成して起動します。

コンテナ起動後、ラズパイの80番ポートにアクセスしたときに、以下のようなlighttpdのトップページが表示されれば実験成功です。

なんとか自分でDockerイメージをビルドして動かすことができました(・∀・)

Dockerfileの解説

作成したDockerfileの簡単な解説です。

Dockerfileは命令を羅列する形で記述します。ここで紹介する以外にも色々な命令が用意されていますが、詳しくはDockerのリファレンスを見てみてください。

FROM命令

作成するイメージの元となるイメージを指定します。Dockerは既存のイメージに対して拡張と修正をすることで新しいイメージを作ることができます。この仕組みのおかげで、Dockerfileには差分だけを記述すればよいので、必要最低限の記述で必要なイメージが作れるようになっています。

今回は元イメージとしてラズパイ用のOSである「jsurf/rpi-raspbian」を指定しています。後ろに付いている「latest」はイメージのタグです。この場合は最新版を使うという意味になります。

MAINTAINER命令

Dockerイメージの作者を設定します。特に機能に関わるものではありませんが、イメージの所在を明らかにする意味でもあった方が良さそうです。

RUN命令

おそらく最もよく使われる命令がRUN命令です。指定したコマンドを実行してイメージの中身を触りたいときに使います。コマンド自体はコマンドラインで実行しているものが使えます。

ここでは、パッケージのアップデートとlighttpdのインストールを行っています。&&でつないで1行で書いていますが、それぞれ別々にRUN命令で実行してもOKです。

EXPOSE命令

コンテナがListenするポート番号を設定することができます。コンテナ内のlighttpdで使うために80番ポートをEXPOSEしています。

CMD命令

コンテナが起動したときに実行したいコマンドを指定します。Dockerは仮想環境で特定のアプリケーションを実行する用途で使われることが多いため、CMD命令によりコンテナの起動と同時にそのアプリケーションを起動できるようになっています。

今回はlighttpdを起動させたいので、lighttpdの起動コマンドを設定しています。

まとめ

Dockerfileの書き方さえ覚えてしまえば、既存のイメージをベースに簡単にオリジナルのイメージをビルドできるようになります。

考え方自体はオブジェクト指向の継承に近いので、イメージの階層構造を上手に設計できれば、パッケージ追加などもしやすい仮想環境群を構築できそうです(・∀・)

私自身、もう少し深いところまで勉強して実際に業務に役立てられないか考えてみたいと思います。

ではではノシ

広告の表示がブロックされています。
広告の表示がブロックされています。

関連記事

C++ 自作物

2020/8/14

言語処理系をつくろう(第7回):比較演算子を実装する

自作の言語処理系開発日記の第7回です。前回までで変数の実装が終わったので、ここからはいよいよ制御構文を実装…と思ったのですが、制御のためには比較演算子を実装する必要がありました。 ということで、今回は比較演算子を実装していきます。基本的には四則演算と変わりないのであまり難しくはありません。 目次1 比較演算子の仕様2 実装してみる2.1 トークナイザ2.2 構文解析器2.3 コード生成器2.4 実行系(仮想マシン) 比較演算子の仕様 比較演算子を実装する前に、その仕様について少し考えておきます。 比較演算 ...

この記事を読む

C++ 自作物

2020/8/14

言語処理系をつくろう(第6回):変数を実装する

自作の言語処理系開発日記、第6回です。 これまでは四則演算など、電卓レベルの機能実装に取り組んでいましたが、いよいよ変数を扱えるようにしていきたいと思います。これでかなりプログラミング言語っぽくなるかも(・∀・) 今回は新しい仕組みを入れたりと、割と修正がごちゃごちゃしてしまったので、うまくまとめきれていません。ごめんなさい…。 目次1 変数の実装について2 実装してみる2.1 トークナイザ2.2 構文解析器2.3 コード生成器2.4 実行系(仮想マシン) 変数の実装について これまでは即値しか扱っていな ...

この記事を読む

C++ 自作物

2020/8/14

言語処理系をつくろう(第5回):連続した式の実行

自作の言語処理系開発日記の第5回です。 前回までで括弧を含んだ四則演算ができるようになりましたが、このままでは単なる電卓止まりです。ということで、今回は複数の式を連続して実行できる仕組みを実装していきたいと思います。 目次1 生成規則を考える2 実装してみる2.1 構文解析器2.2 コード生成 生成規則を考える これまでは入力全体を1つの式として解釈していましたが、今回は式の区切りを定義して複数の式として解釈できるようにします。 C言語だと「;」や「,」が区切り文字として使われますが、開発中の言語(roo ...

この記事を読む

C++ 自作物

2020/8/14

言語処理系をつくろう(第4回):括弧付き計算と単項演算子

自作の言語処理系開発日記の第4回です。前回までで乗除算を実装できたので、この調子でもう少し複雑な計算に対応したいと思います。今回はそれぞれの実装が少ないので、一気に2つのステップを進めます。 目次1 括弧を含む計算1.1 生成規則をいじる2 単項演算子(+と-)2.1 生成規則をいじる 括弧を含む計算 これまでの実装では、乗除算は必ず加減算に先立って実行されます。しかし、それでは不十分なので、括弧を含む計算(例:(1+2)*3)を実行できるようにします。 生成規則をいじる 今回も構文解析器の生成規則を修正 ...

この記事を読む

C++ 自作物

2020/8/14

言語処理系をつくろう(第3回):乗除算を実装する

自作の言語処理系開発日記の第3回です。前回は加減算を実装したので、今回は乗除算の実装にチャレンジしていきます。 目次1 実装してみる1.1 構文解析器 実装してみる 今回の実装において、トークナイザ・コード生成器・実行系(仮想マシン)については加減算のときと変わりません。単純に各種定義を追加して、それを扱えるようにしてあげるだけです。 一方、構文解析器についてはちょっとややこしいので、そこだけ解説します。 構文解析器 加減算では演算の優先順位がなかったので、単純に左結合(=左から順に計算していく)で処理し ...

この記事を読む

-RaspberryPi

© 2020 Corgi Lab. ~備忘録のための技術ブログ~