先日購入したRaspberryPi3と小型ディスプレイですが、いざ使ってみるとデフォルトの状態では文字が小さすぎて、何が何だかわかりません。
ラズパイとディスプレイはHDMIで接続されているので、HDMI設定をいじれば見やすくできるはずと思い、試してみることにしました。
出力の解像度を設定する
まず、ラズパイが出力する映像の解像度を変更します。解像度の変更は起動時に読み込まれるconfig.txtの中身をいじればOKです。
今回の修正で関係する項目は、フレームバッファのサイズとHDMIの動作モードです。デフォルトではすべてコメントアウトされていましたが、設定としてはVGAで動いているようです。
# uncomment to force a console size. By default it will be display's size minus
# overscan.
#framebuffer_width=1280
#framebuffer_height=720
# uncomment to force a specific HDMI mode (this will force VGA)
#hdmi_group=1
#hdmi_mode=1
これらの項目を今回は以下のようにしました。ディスプレイの解像度が480×320なので、それに合わせて設定しています。
# uncomment to force a console size. By default it will be display's size minus
# overscan.
framebuffer_width=480
framebuffer_height=320
# uncomment to force a specific HDMI mode (this will force VGA)
hdmi_group=2
hdmi_mode=87
hdmi_cvt=480 320 60 1 0 0 0
ちなみに各設定項目の意味はこんな感じです。
設定値 | 説明 | |
framebuffer_width | フレームバッファの横幅 | |
framebuffer_height | フレームバッファの高さ | |
hdmi_group | 1=CEA、2=DMT | |
hdmi_mode | HDMIの動作モード(1~86は予約済み) | |
hdmi_cvt | width | 横幅 |
height | 高さ | |
framerate | フレームレート | |
aspect | アスペクト比 1=4:3、2=14:9、3=16:9、4=5:4、5=16:10、6=15:9 | |
margins | 0=マージン無効、1=マージン有効 | |
interlace | 0=プログレッシブ、1=インタレース | |
rb | 0=通常、1=ブランク削除 |
画面上部のロゴを消す
映像の解像度は変更できましたが、ついでに画面上部に出るラズパイのロゴも非表示にしてしまいます。大きいディスプレイであれば気になりませんが、小さいディスプレイだとちょっとでも表示領域を確保したいので。
ロゴを消すには、カーネル起動時の引数になる「cmdline.txt」を編集します。
色々な設定がずらっと1行に並んで書いてあるので、その後ろに「logo.nologo」を追記します。これで準備は完了です。
dwc_otg.lpm_enable=0 console=serial0,115200 console=tty1 root=PARTUUID=34bbc08d-02 rootfstype=ext4 elevator=deadline fsck.repair=yes rootwait logo.nologo
起動させてみた
これらの修正を加えて起動させてみたところ、無事に文字が視認できるようになりました。ロゴも消えているので画面いっぱいに情報を確認できます(・∀・)
その気になれば、ソースコードの編集もできてしまいます。ポータブルな開発環境の完成です笑
ということで、今回の目標達成です。設定を変更すれば様々な解像度のディスプレイに対応できるので、画面表示周りでお困りの方は試してみて下さいm(_ _)m
ではではノシ