読書記録

「[試して理解]Linuxのしくみ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識」を読んでみた

久々の読書日記です。今回はLinuxの学習本として評判が良い「[試して理解]Linuxのしくみ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識」という本を読んでみました。一通り読んでみた限りだと、Linuxに興味のある方には大変参考になる本だと感じました。以下、私個人の感想です。

Linuxのしくみを一望できる

この本はLinuxを支えている「しくみ」について解説している本で、以下のような内容を扱っています。

  1. プロセス管理
  2. プロセススケジューラ
  3. メモリ管理
  4. 記憶階層
  5. ファイルシステム
  6. ストレージデバイス

どれも聞いたことはあるけど、「しくみ」はよく知らないという内容ばかりだったので、読んでいて非常に面白かったです。「しくみ」を理解できてしまえば「意外と簡単かも」と思える箇所も多いので、Linuxへの親近感が湧くような内容でもありました。

図解が多いのが嬉しい

この本はとにかく図解が多いので、視覚的に「しくみ」を理解しやすくなっています。特にメモリ管理の章は図解のおかげで心折れずに理解することができました。他の専門書で理解するのに心折れた方は一度読んでみると良いかもしれません。

動くコードで「しくみ」を確かめられる

この本には各章にその「しくみ」を確かめられるC言語コードが掲載されています。このコードを打ち込めば、本の内容と合わせてより深くLinuxのしくみを理解できると思います。ただ写経しているだけでも良い勉強になりました。

もしコードを書くのが面倒…という方は公式のGithubリポジトリからコードを落としてくるだけでも良いかもしれません。(個人的には実際に書いてみるのがオススメです)

まとめ

Linuxの「しくみ」について学習を始めるにはかなりオススメの1冊です。内容としてはそこまで難しい話には踏み込んでいないため、C言語が理解できていればコードも含めてスラスラ読み進められると思います。

実際に手を動かしながら「しくみ」を確認できるのも飽きずに進められるので嬉しいポイントの1つですね。Kindle版も合わせて発売されているので、気になる方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

ではでは

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