Windows

VisualStudioで外部ライブラリを読み込めるようにする方法

今回はVisualStudioで外部ライブラリを使う方法の備忘録です。記事の中ではVisualStudio2017を使用していますが、基本的にはどのバージョンでも同じような感じになると思います。

なお、今回紹介する方法は私が普段している方法なので、これしか方法がないわけではありません。

Step1:ライブラリの置き場を作る

外部ライブラリはプロジェクト中でもなるべく他のファイルと分離して管理する方が楽です。そこで、プロジェクトフォルダ中に下図の構成で赤文字になっているフォルダを新規作成します。(図はTestというプロジェクトを作った場合の構成例)

構成中、binとlib下にそれぞれ「Debug」と「Release」の2種類を作っているのは、ライブラリ自体もデバッグ用とリリース用に分けて管理するためです。

Step2:各ライブラリ/ヘッダをコピーする

次に、使用するライブラリやヘッダファイルをStep1で作成したフォルダにコピーします。このとき、ファイルの種類に応じて以下のように分けてコピーします。

  • .dllファイル:binフォルダにコピー
  • .libファイル:libフォルダにコピー
  • .hファイル:includeフォルダにコピー

もし、ライブラリがデバッグ用とリリース用に分かれているのであれば、それぞれDebugとReleaseに分けてコピーしましょう。例えば、前回の記事で作成したfreeglutのライブラリを格納した場合、下図のような構成になります。(赤字がコピーしたファイル)

Step3:プロジェクト設定を変更する

ここまででファイルの準備は完了しました。あとはVisualStudio上でライブラリを参照できるように設定していきます。

インクルードディレクトリの設定

まずはヘッダファイルの場所の設定です。プロジェクトの「プロパティ」→「C/C++」→「全般」にある「追加のインクルードディレクトリ」に「$(SolutionDir)include」を追記します。このとき、画面左上の構成を「すべての構成」にしてください。

これで、Step1で作成したincludeフォルダ内をプロジェクトから参照できるようになります。もし設定項目に現れない場合は、何かソースファイルをプロジェクトに追加してから試してみて下さい。

これ以降、構成を「Debug」と「Release」のそれぞれで設定します。以下、Debug構成での設定例をまとめますが、Release構成でもやることは同じなので、DebugをReleaseに読み替えてくださいm(_ _)m

ライブラリの設定

次はライブラリの設定です。プロジェクトの「プロパティ」→「リンカー」→「全般」にある「追加のライブラリディレクトリ」に「$(SolutionDir)lib\Debug」を追記します。

続いて、同じく「リンカー」→「入力」の「追加の依存ファイル」にStep2でlib下にコピーしたファイルを追加します。

これで、ビルド時にlibファイルをリンクできるようになりました。

出力ディレクトリの設定

最後は出力ディレクトリの設定です。ビルドされた実行ファイルがdllファイルを読み込めるように、実行ファイルの出力先をdllファイルの置き場所に揃えてあげます。それには、プロジェクトの「プロパティ」→「全般」にある「出力ディレクトリ」を「$(SolutionDir)bin\Debug\」に変更します。

これで、実行ファイルからdllファイルが読み込めるようになりました。作業自体はこれで完了です。

あとはソースコード中からヘッダを読み込んであげればライブラリの中の関数を使うことができます。フォルダ構成も含めてこの方法が絶対ではありませんが、もしVisualStudioでのライブラリ読み込みに苦労している方は参考にしてみてください。

ではではノシ

広告の表示がブロックされています。
広告の表示がブロックされています。

関連記事

Flutter プログラミング

2021/8/2

【Flutter】アプリ内の設定値を実装する方法

アプリ内で独自の設定を作る場合、そのデータを保持する方法を考える必要があります。 SQL、テキストファイルなど選択肢は多々ありますが、shared_preferencesというパッケージを使えば簡単に実装することができます。 Dart packages  1 User 29 Pocketsshared_preferences | Flutter PackageFlutter plugin for reading and writing simple key-value pairs. Wraps ...

この記事を読む

RaspberryPi Linux

2021/4/18

YoctoでRaspberryPi4のイメージをビルドしてみた

昨今、様々なデバイスでLinuxが動くようになっている中、組み込みLinuxのデファクトスタンダードとなりつつあるのが「Yocto」と呼ばれるビルドシステムです。 組み込みの現場ではその名前を聞くことが増えましたが、まだまだ日本ではドキュメントも乏しくイマイチ掴み所がありません。そこで、まずは使ってみようということでRaspberry Pi4のイメージをビルドしてみることにしました。 目次1 Yoctoとは?2 Raspberry Pi4のイメージを作ってみる2.1 下準備2.2 Yocto本体+ラズパイ ...

この記事を読む

C++ 自作物

2021/8/1

言語処理系をつくろう(第7回):比較演算子を実装する

自作の言語処理系開発日記の第7回です。前回までで変数の実装が終わったので、ここからはいよいよ制御構文を実装…と思ったのですが、制御のためには比較演算子を実装する必要がありました。 ということで、今回は比較演算子を実装していきます。基本的には四則演算と変わりないのであまり難しくはありません。 目次1 比較演算子の仕様2 実装してみる2.1 トークナイザ2.2 構文解析器2.3 コード生成器2.4 実行系(仮想マシン) 比較演算子の仕様 比較演算子を実装する前に、その仕様について少し考えておきます。 比較演算 ...

この記事を読む

C++ 自作物

2021/8/1

言語処理系をつくろう(第6回):変数を実装する

自作の言語処理系開発日記、第6回です。 これまでは四則演算など、電卓レベルの機能実装に取り組んでいましたが、いよいよ変数を扱えるようにしていきたいと思います。これでかなりプログラミング言語っぽくなるかも(・∀・) 今回は新しい仕組みを入れたりと、割と修正がごちゃごちゃしてしまったので、うまくまとめきれていません。ごめんなさい…。 目次1 変数の実装について2 実装してみる2.1 トークナイザ2.2 構文解析器2.3 コード生成器2.4 実行系(仮想マシン) 変数の実装について これまでは即値しか扱っていな ...

この記事を読む

C++ 自作物

2021/8/1

言語処理系をつくろう(第5回):連続した式の実行

自作の言語処理系開発日記の第5回です。 前回までで括弧を含んだ四則演算ができるようになりましたが、このままでは単なる電卓止まりです。ということで、今回は複数の式を連続して実行できる仕組みを実装していきたいと思います。 目次1 生成規則を考える2 実装してみる2.1 構文解析器2.2 コード生成 生成規則を考える これまでは入力全体を1つの式として解釈していましたが、今回は式の区切りを定義して複数の式として解釈できるようにします。 C言語だと「;」や「,」が区切り文字として使われますが、開発中の言語(roo ...

この記事を読む

  • このブログの中の人

Ryo Yoneyama

とある会社でソフトウェアエンジニアをしています。技術的な備忘録を中心にまとめてます。ネタがあれば日記も書きます。

-Windows

© 2021 Corgi Lab. ~備忘録のための技術ブログ~